★ ポリアミンについて ★

【ポリアミン】

　納豆やチーズなど発酵食品に多く含まれている。

ポリアミンはアミノ酸の一種であるアルギニンから細胞内で合成されます。全ての動物やヒトの細胞内で合成されますが、加齢に伴ない、だいたい２０歳前後からポリアミンを合成する酵素の活性が低下します。

ポリアミンは、食品にも含まれています。中でも、大豆、キノコ類などに多く含まれています。
とくに、納豆・醤油・味噌などの発酵食品には、ポリアミンが高濃度に含まれます。またチーズやヨーグルトなどの発酵食品にも、ポリアミンが多く含まれます。

日本人は大豆を伝統食としてきました。これにより動脈硬化が抑制されていたと考えられています。またチーズやヨーグルトも、腸内環境を整えて、動脈硬化等の疾患を抑制するといわれています。
日本の伝統食である大豆とチーズやヨーグルトに共通して多く含まれているのがこのポリアミンなのです。

ポリアミンは発見されてから約300年以上も経過する物質で、これまでにいろいろな研究が行われています。代表的なポリアミンとしては、spermine（スペルミン）、spermidine（スペルミジン）、putrescine（プトレスシン）があります。

これまでの研究で、加齢によりポリアミンの体内合成が減少している高齢者は大豆、 チーズ、ヨーグルトなどの高ポリアミン食を多く摂ることで、リンパ球などの免疫細胞内のポリアミン濃度が上昇します。免疫細胞内のポリアミンが上昇することで動脈硬化が進行しにくい状態になることが考えられる実験結果が報告されています。